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2016年7月からのお話です。
IBMでの3ヵ月に渡る研修を終え、ついにプロジェクトに配属されました。
言ってみれば研修なんてインターンみたいなものなので、仕事をしているとは言えないですよね。
つまり、ここから本当の意味で私の(短い)社会人生活が始まったのです。
それはもうドキドキですよ。
第一線の現場で活躍している人たちの中に入っていく不安と言ったらもう心臓が飛び出そうでした。
そんな感じでプロジェクトでの社会人生活が始まりました。
プロジェクトに配属されて感じたこと
そんなこんなでプロジェクトでの生活が始まったわけですが、
プロジェクト自体は、研修の終盤でどのプロジェクトに配属されるかが発表されました。
もともと会計士の勉強をしていたというバックグラウンドをもつ私は、
同期の中ではだいぶ会計が出来る方だと思っていました。
なので、
「どんなプロジェクトに入りたい?」
と面談で上司に聞かれたときには、
迷わず、
「会計系のプロジェクトに入りたい」
と答えました。
結局、その主張が通って会計系のプロジェクトに入れたのですが、
いま思えば、
「なんでIBMに来て会計系のプロジェクトに入るねん。。。」
って感じです。
もはや主張が通ったというより、
人気がないから人手不足だったと言った方がいいかもしれません。笑
とにかく無事(?)にプロジェクトへの配属発表があってから間もなく、
プロジェクトマネージャー(PM)からの連絡が届きました。
PM「初めまして、PMのXXです。プロジェクト配属の初日は私はいませんので、チームリーダーに従ってください。場所は新宿サテライトです。よろしくお願いします。」
・・・
PMおらんのかい!!!笑
ま、まあそういうこともあるか。。。
てか新宿サテライトってどこだ?
(Google Mapで検索)
あ、ここか!
(新宿サテライト株式会社という会社があるらしいです。)
私「初めまして、AKと申します。この度はプロジェクトに参画させて頂き、誠にありがとうございます。・・・念のため確認させて頂きたいのですが、新宿サテライトはこちらでよろしいでしょうか。(リンクぺた(新宿サテライト株式会社))」
PM「違います。こちらです。(リンクぺた)」
違ったーーーーー!!!!!!
確認しておいてよかったーーーーー!!!!!!!!
ちなみに、IBMには都内各所に作業スペースがあり、そこのことをサテライトと呼びます。
というか冷静に、なんで新宿サテライト株式会社だと思ったのおれ!!!
いきなりバカ丸出しの発言をしたところから、プロジェクト生活の始まりです。。。(はぁ)
そんな感じで迎えたプロジェクト初日。
PMは研修でいないので、迎えてくれたのはチームリーダー。
緊張しながら自己紹介などをしたあとに、チームリーダーからプロジェクトの概要説明。
私がいたプロジェクトは、IFRSの導入とともにホールディングス全体で会計システムを刷新しようというプロジェクトでした。
なので、そこそこ規模の大きいプロジェクトで、関係者は相当数いました。
その大規模なプロジェクトの資料にとりあえず目を通してと言われ、初日は一日中、パワポの資料を読み込んでいました。
ね、ね、眠い。。。
研修で得た、雀の涙程度のIT知識しかない私には分からない言葉だらけでした。
半分寝ながら読み続けること6時間くらい、時刻はだいたい19時くらい。
いつ帰っていいんだろうか・・・と思っていたところにチームリーダーがやってきました。
チームリーダー「どうですか?理解出来ましたか?」
私「分からない言葉が多くて理解出来ているのか怪しいです。。。」
チームリーダー「今日はこれくらいにして、また明日以降に読み合わせしましょう。」
(よっしゃ!!!)
私「はい、では失礼します。」
新宿サテライトを出た瞬間、
どっと疲れが押し寄せてきました。
あーやっぱり初めての環境で身体への負担が大きいなぁ。
やっていけるのかなぁ。
そう思いながら1週間くらい資料の読み込みとかを頑張ったら、
そこそこ内容は分かるようになってきました。(うわべの知識)
そして翌週からは一部の仕事を任せてもらえるようになりました。
チームリーダー「AKさん、Excelは得意ですか?」
私「はい!そこそこ出来ると思います!」
ちなみに、私は研修当初はほとんどExcelが扱えませんでした。
一方で先輩たちが難なくExcelを操作しているのを見て、
「これはやばい。。。」
と思いました。
なので、Excelの講座を受けようと思い、下記のCPAの講座を受講しました。
(別に宣伝ではありませんよ。)
思えば、これが私とCPAとの出会いでした。
(どうでもいい。)
もしExcelに苦手意識を持っている人とかがいたら、受講してみるといいかもれません。
ちょっと高いですが、その価値はあるかと。。。
ちなみに、いずれ、何かしらの形で(YouTubeとか?)Excel講座的なものを作りたいなぁとは思っています。
「需要があれば」ですが。。。
話を戻すと、この講座を受けて、まあまあExcelを練習していたので、
少しだけExcelに自信があったのと、
実務でどれくらい通用するんだろうか、ということを知りたかったのもあって、
「Excelできます!」とアピールしてみました。
結局は、任された仕事をそれなりにこなせて、
「AKさん、Excel出来るんですね!」
とチームリーダーに評価してもらえました。
このとき初めて仕事のやりがいってこういうものなのかなぁ(ニコニコ)と充実感に浸った記憶があります。笑
そんな頃、ついにクライアントとのミーティングにさせてもらうことになりました。
さっきのExcel資料はそのミーティングで使うものだったわけですが、
資料を作成しているときから感じていたことが。
「常にクライアントの目線に立つこと。」
現場ではこれを意識しなければやっていけないということを痛感しました。
(こう言うとコンサルっぽくてかっこいい。)
同時に、研修の最後の方で、インストラクター的な人がこんなことを言っていたのを思い出しました。
「消費者から、生産者へ。」
これまでは自分主体で行動をしてきて、自分が頑張ればそれで良かった。
頑張らなくても、その責任を被るのは基本的に自分だけ。
つまり、消費者だったと。
これからは、相手主体で行動をし、相手に価値をもたらさなければ頑張っても意味がない。
頑張らないなんてことは、お金をもらっている以上、許されない。
つまり、生産者になると。
あぁ、働くってこういうことか。
しみじみとそんなことを感じた新人でした。
気を抜くと痛い目に遭う
時は流れ、徐々にプロジェクトでの仕事も板についてきたかなと感じていた10月半ば。
心臓が止まるかと思うくらいの大きなミスが発覚したのです。私が原因の。
時は少し戻って9月くらい。
クライアントであるホールディングスとIBMとで協力して、
ホールディングスの傘下にある子会社(10社くらい)にシステム導入の趣旨とか依頼事項とかを伝える説明会を開催しました。
その依頼事項の一つに、
「Excelで作成したフォーマットを元に、各子会社に必要事項を埋めてもらう」
というものがありました。
こう書くと簡単そうなフォーマットに思えますが、
実際は各子会社のシステムに入っている勘定科目数分(1000とか2000とか)の作業が必要な大変なフォーマットなのです。
事実、この説明会のメインはこのフォーマットで、
その作業の必要性を子会社に理解してもらうことが一番の目的でした。
そんな大事なフォーマットの作成を私に任せてくれたのです。
(Excelできると言ってしまったので。。。笑)
任せてくれたこと自体はとても嬉しかったし、やる気にみなぎっていました。
「このフォーマットに必要な事項は何だろうか。」
「余計な作業を要求して子会社の負担を重くしてはいないだろうか。」
「どういう順番で並べたらストレスなく入力できるだろうか。」
「少しでも負担を軽くするにはどんな機能があったら良いだろうか。」
「その後の10社分の集計作業を楽にするにはどうしたら良いだろうか。」
こんなことを延々と考えながら、土日も厭わず仕事をしていました。
Macroなんかも導入したりしてみました。(超初歩的なコードしか書けませんが。)
いま思うと、この時が一番楽しかったかもしれません。
こんな作業を経てようやく完成したフォーマット。
なかなかに思い入れのあるフォーマットになりました。
そのフォーマットを9月の説明会で子会社の担当者に配布して、一安心。
説明会まではめちゃくちゃ忙しい日々を送っていましたが、説明会が終わってやっと平穏な日々がやってきました。
ちなみに、そんな忙しい日々に対して、
「これがコンサルかーーー!!!」
とテンションが上がって全く苦じゃなかったのはいま思うと病気です。
と、平穏な日々を過ごしていた私でしたが、
そんな平穏も束の間。
私のミスが発覚してしまったわけです。
顔面蒼白とはこのことか。
フォーマットには、IFRSで使う勘定科目がずらーっと並んでいたのですが、
その勘定科目のバージョンが1つ古かったのです。
それはもう。
ぱっと見じゃ分からないんですよ。
1125個もありましたからね。
そんな言い訳が頭に浮かぶも言えるはずもなく。
細かい機能とかに気を取られ過ぎてしまって、もっと大きなものを見過ごしてしまいました。
まさに、「木を見て森を見ず」の状態です。
このときはさすがにこう思いましたね。
「あー。。もっとちゃんとリスクアプローチ学んでおけば良かった。」
(そんな余裕ない)
とにかくミスしてしまったものはしょうがない。
ひたすら頭を下げ続けました。
そりゃもう逆さ富士が逆さじゃなく見えるくらい。
(え?どういうこと?)
話を戻すと、、、
もうすでにフォーマットは配布してしまったので、各子会社はそれで作業を進めてしまっています。
1000個単位の重労働なので、もう一回最初から子会社にやり直してと依頼するわけにもいかない。。
結局は、私がすべて修正することになったのです。。。
と言っても、単純計算で、
1000個×10社=10000個
し、死ぬ。。。(笑えない)
そうは言っても自分のミスなので仕方ない。
まず古いバージョンと新しいバージョンの差異を把握しました。
これが「能率差異」ってやつですね。
(ちがう)
新旧で異なっていたのは、1125個中、、、
約100個!!!!
めっちゃ違うやんけ!!!!
これが「異常仕損」ってやつですね。
(ちがう)
しかもいろんなバリエーションが。。。
「勘定科目名がちがう」
「勘定科目コードがちがう」
「どっちもちがう」
「新しいバージョンでは削除されてるよ」
「新しいバージョンで新規に追加されたよ☆」
だんだんと、事前にちゃんとチェックしなかった自分に殺意が。。。
とりあえず差異を把握したので、修正作業に入りました。
修正のバリエーションが多すぎて、修正をミスりそう。。。(これは地獄)
そこでふと思ったわけです。
「Macroを使えばいいんじゃない?」と。
というわけで、
上司には一つずつ修正しているように見せかけて、
こっそりとMacroのコードを書いてみたのです。
(これでコード書けなかったら、それこそ地獄。。)
人間、追い込まれると意外とやれるもんですね。
必死に調べながらMacroを完成させ、動かしてみると、、、
所要時間約3分!!!
これはもう天才かと思いましたね。はい。
(うるさい)
そんなこんなでなんとか危機を乗り切ったと思ったら、
気づけばもうすぐ12月。
そうです、短答式試験が近づいてきたのです。。。
12月の短答式試験
ここまででお分かりかと思いますが、はい、全然勉強してません。
それはもう開き直るくらいに。
むしろこの状態で会場に受けに行った自分を褒めてあげたいくらいです。
一応、点数だけ開示しておくと、、
企業:15
管理:44
監査:30
財務:110
・・・あれ???
意外といけるかも!?!?
と思ってやる気だけ上がりました。
特に、計算科目が結構手応えあったので、
これは理論を固めればいける!!と思いました。
実際には、この回は問題が簡単で、ボーダーも71%と高かったのであまり参考になりませんが、
とにかくやる気が出たのは何より!!
この勢いで、次の5月には受かるぞ!!という意気込みで年末を迎えました。
次回は、激動の2017年に突入です。
2017年は厄年だったのですが、個人的にいろいろな変化があり、
まさに人生のターニングポイントと言える年だったと思います。
お楽しみに!!!
(してる人いる!?笑)
次回の記事は、こちら
2018年7月12日 at 5:14 PM
ブログ、楽しく拝見させて頂いております。
同じ社会人で公認会計士を目指す者として、
続きが気になります。。。楽しみにお待ちしております。
2018年8月26日 at 11:45 PM
コメントありがとうございます^^
楽しみにしていてくださってありがとうございます。
全然更新できてなくてすみません。。。
試験が終わったので、これから随時更新していきたいと思います!