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ついに短答合格体験記の完結編です!

 

ここまで入門期・上級期・仕事期・専念期と長い道のりを越えて、いよいよ最後までやってきました。

 

私自身、背水の陣として、本気で臨んだ12月短答。

 

振り返ってみて少し思い出すだけで、何か熱いものがこみ上げてきます。

 

そんな私の思いを、少しでも皆さんと共有できたらいいなと思います。

 

最終話、楽しんで読んで頂けると嬉しいです!!

 

直前期の追い上げ

前回の投稿で、10月までは答練をペースメーカーとして、自分で範囲を決めてその範囲を出来るようにしていくという学習をしていたことをお話しました。

(色塗りをして、範囲全体を「出来る」状態に塗っていくイメージです。)

 

なので、10月の答練では、やった範囲は出来るけどやっていない範囲は全然できないという状態でした。

 

そのため、答練の成績も良かったり悪かったりと安定しない日々が続きました。

 

振り返ると、ここで落ち込まないことが何より大事です。

 

この試験では、「完璧」に出来るようになるなんてことはありえません。

 

ということは、誰でも問題によっては出来たり出来なかったりするということ。

 

落ち込んでいる時間があったら、少しでも塗り絵の色を濃くしていくべきです。

 

本番で出来るようになっていれば問題ないわけなので、答練で落ち込んでいる場合ではないですよね。

 

私自身もそういうスタンスで勉強をしていたので、出来なかったところの復習はしましたが、それ以外については答練のことは気にしませんでした。

(とは言っても気になってしまうので、意図的に気にしないようにしていました。)

 

出来る限りそういう姿勢で答練と向き合うのが、答練の良い使い方なんじゃないかと個人的には思います。

 

話が逸れてしまいましたが、今年の12月短答を受験される方もいるかと思うので、もしこの時期に答練の成績で悩んでいる方がいたら参考にしてみてください!

 

さて、そんな安定しない10月を過ごしたわけですが、10月が終わる頃にはほとんど全範囲の色塗りが完了しました。

(もちろんまだ綺麗な塗り絵にはなっていなくて、まばらな感じですが。)

 

ちなみに、戦略的に(悪く言えば)捨てた論点も多くあります。

 

たとえば、特殊商品売買とか本支店会計とか、超シンプルな問題以外の企業結合・事業分離とか。

 

これは個々人のもっている時間とかの兼ね合いによって決めるべきものなので一概には言えませんが、論点を意図的に捨てることは大事だと思います。

 

この試験は範囲が広すぎるので、全論点を網羅しようとすると重荷でしかありません。

 

満点を狙う試験ではないので、「戦略」はとても大事です。

 

この辺の私の持論は、いずれちゃんとした記事にしたいと思います。

 

そんな感じで11月を迎えた私は、次は模試をペースメーカーに、塗り絵の色を均等に濃くしていく作業に取り掛かりました。

 

この時期にはだいたい1週間に1回くらいのペースで模試があったので、1週間で全科目・全範囲を1周する目標を立てました。

 

こう聞くと、そんなのムリでしょ、と言いたくなりますよね。

 

たしかに全範囲を一つずつ細かく確認していこうとすると到底ムリな感じになります。

 

ですが、「理解」するために勉強したときよりも、ずっとずっと薄く勉強していくと、意外と不可能な水準ではないのです。

 

もうほんとに単語をチラ見するように斜め読みしていく感覚です。

 

これが直前期の「暗記」のフェーズです。

 

詳しい方法はまた記事にしますが、とにかくこの方法で全範囲を繰り返し続けました。

 

すると、徐々に塗り絵が綺麗に仕上がってきました。

 

これは面白いくらいに自分でも実感できました。

 

やっと塗り絵の全体像が見えてきたな、と。

 

ここまで来ると、不安はあるものの、ほとんど勝ちを確信出来るようになりました。

(受かってから書いているので後付け感は否めませんが。。。)

 

実際に11月に入ってからの模試ではバランス良く好成績を取ることが出来ました。

(成績の推移については、こちらを参照ください。)

 

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TACの模試では、点数ベースだとガクッと成績が下がっています。

このときのTACの模試は、マイナー論点が多く出題されました。

私は戦略的にそういった論点を捨てていたので、点はあまり取れませんでした。

ですが、順位ベースだとそれほど成績は下がっていないのが分かるかと思います。

(財務は多少悪いですが。。。)

このことが、この試験の勉強には「戦略」が大事であることを物語っています。

上述の通り、この点についていずれ記事を書くので、お楽しみに!

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こうして本試験に向けて塗り絵を綺麗にしていく作業をし続け、いよいよ本試験を迎えるのです。

本試験直前

この時期の日々の勉強は淡々としたものでした。

 

本試験に向けて、すでに塗ってある塗り絵に同じ色を重ね塗りしているに過ぎないからです。

 

なので、この時期の勉強は決して面白いものではありません。

 

どちらかというと単なる作業です。

 

短答は、結局は暗記しているかどうかなので、この点は仕方ないですね。

 

どんな合格者もこの「作業」を経験してきているので、直前期にこの感覚を感じている人は合格が近いと思っていいと思います。

 

 

しかし、それと相反するかのように、本試験が近づくにつれて徐々に緊張感は増してきました。

 

11月に感じていた「勝利への確信」は、12月に入ると急激に「万が一への不安」へと入れ替わっていきます。

 

・もしも当日緊張で頭が真っ白になったらどうしよう
・もしも捨てた論点ばっかり出たらどうしよう
・もしもマークミスしたらどうしよう

 

こんな感じでいろいろなシチュエーションの「もしも」を考え出すことになります。

 

これはある意味仕方のないことだと思います。

 

もちろん人は未来に何が起きるかは分からないので、いろんなことを考えてしまうのは当然のことです。

 

こういう「もしも」は人を不安にさせる点ばかりがフォーカスされがちですが、一方でメリットもあります。

 

「もしも」を考えるということは、「リスク」を想定出来ているということです。

 

「リスク」は反対から読むと「クスリ」になるので、どんなリスクにもそれに対するクスリ、つまり対処法があります。

 

この点を思えば、事前に対処法が考えられるわけですから、必ずしもデメリットばかりではないということです。

 

それに、個人的な経験ではありますが、こういった「もしも」は十中八九、杞憂に終わります。

 

つまり考えるだけムダな場合が多いわけです。

 

だったらあんまり気にすることはないや、と。

 

私は本試験直前にはこんなことを考えながら、不安と闘っていました。

 

ですがそれでも不安になるのが人間というものですよね。。。

 

私も直前期にはめちゃくちゃ不安になっていました。

 

「不安」を「適度な緊張感」と言い換えてプラス思考をしたりしていました。

 

特に前日の夜には、それすら効果がないくらい不安で緊張していました。

 

23時にベッドに入ってから、夜中の3時までは起きていたのを覚えています。

 

それ以降もなんとなく浅い睡眠しか出来ず、朝を迎えました。

本試験当日

いよいよ本試験当日を迎えました。

 

睡眠不足で目が重たいのを感じながらもベッドから起きてさっさと準備をしたのを覚えています。

 

試験会場である早稲田大学までは自宅から1時間ほどですが、余裕をもって2時間前くらいに家を出ました。

 

家を出てから会場に着くまでは、ひたすら企業法を詰め込んでいました。

 

企業法で失敗するとそのあとの科目に響いてしまう気がしたので、最後に本気で追い込みました。

 

そして、特に電車遅延とかはなく、8:30過ぎに会場に到着しました。

 

早稲田大学は受験生でごった返していて、周りの受験生がやけに頭良さそうに見えるあの現象に襲われました。

 

会場は早稲田大学の8号館だったので、机は広くはありませんでしたが、とても綺麗な校舎でした。

 

とりあえず席について一息つき、トイレにしっかりと行って、受験する準備を整えました。

 

「いよいよ本番が来たなあ、やっぱり緊張するなあ」

 

このあたりの時間が緊張のピークだったような気がします。

 

 

 

 

そして恒例の試験説明が始まりました。

 

ここから一切の教材が見られなくなります。

 

もちろん試験説明は聞かずに、頭の中で直前に覚えた金商法の知識を反復していました。

 

あれがこうで、これがこう・・・

 

そうこうしているうちに、ついに試験が始まりました。

 

まずは単純暗記で臨んだ金商法の問題を解きます。

 

それから頭に戻って順番に解いていきました。

 

すると、途中で問題文を修正するよう試験官から指示がありました。

 

「ほぼ答え言っているようなもんじゃん・・・」

 

と思いながらも最後まで解ききりました。

 

感覚的には結構取れたかな、低くても85点くらいかなという印象でした。

 

よし、よし、調子は悪くない!

 

この調子で管理会計論に臨みます。

 

ちなみに、休憩時間は1時間ありますが、試験前後の試験説明とか答案回収とかで、ほとんど自由時間はありませんでした。

(地方会場では、東京会場よりも自由時間があるそうです。受験生が少ないので。)

 

管理会計論の直前に確認しようと思っていた内容もほとんど確認できず。。。

 

そのため一抹の不安を覚えましたが、お構いなしに管理会計論が始まりました。

 

まずはいつも通り、理論問題から解きにかかります。

 

ところが・・・

 

最初の原価計算基準に関する理論で躓きました。

 

あれ?正しいと思える肢が3つもある。。。

 

作問ミスを疑いたくなるほど、誤りの箇所が見つかりませんでした。

 

ここで少し時間を消費してしまったので、正直結構焦りました。

 

結局、とりあえずその問題は飛ばしました。

 

いま思うと、ここで飛ばしていなかったら大失敗していたかもしれないです。

 

そしてその後の理論問題を解き切り、計算問題に移行します。

 

計算問題は、最初の方は順調に解けました。

 

そして問題11だったでしょうか、「セールズ・ミックス」の問題でまたしても躓きました。

 

というか、問題文の意味が一読して掴めなかったので、堂々と飛ばしました。

(これが、あとから振り返ると一番の好判断でした。LECが速報で「解なし」にしていた問題だったので。)

 

あとは、最後の問題だったと思います、設備投資の意思決定の問題で計算が合わず時間を結構消費してしまいました。

(しかも結局間違っていました。)

 

こんな感じで制限時間を迎えた管理は、終わった時には、

 

「めっちゃ難しかった・・・」

 

という印象を抱きました。

 

ですが、落ち込んでいてもしょうがないと自分を奮い立たせ、監査論の勉強に切り替えました。

 

管理が終わるとお昼休憩を挟むのですが、その間に前の席の受験生のところにお友達がやってきました。

 

どうやら管理の問題についてあーだこーだ言っているようでした。

 

「こっちは頑張って切り替えて監査論の勉強をしているのに・・・!」

 

と思いながらも、黙々と監査論の勉強を続けました。

 

あっという間にお昼休憩は終わり、監査論の時間がやってきました。

 

監査論は、特に感情の起伏なく受けられました。

 

淡々と前から順番に解いていき、一部悩む問題もありましたが、ほとんどの問題において確信をもって答えを出せました。

 

終わった時の感覚は、「簡単になったな」という印象でした。

 

実際にこの回は平均点も高く、むしろ点を取らないと足を引っ張るという問題でした。

 

こういう問題でコンスタントに点が取れることを目的に勉強をしていたので、だいぶホッとしたのを覚えています。

 

最後は、財務会計論です。

 

最後の科目で疲労も溜まっていますが、500点のうち200点という実に40%を占める科目です。

 

ここで一発逆転したという人も少なくないですが、逆に言えば、ここで失敗すると不合格になってしまう可能性もあるということです。

 

こんなことを考えながら、私は気合いを入れ直しました。

 

そして、財務会計論の問題が配布されます。

 

表紙を読んでいると、問題が全部で28問(総合問題が4問から6問)に増えていることに気が付きます。

(平成29年試験までは全26問が続いていました。)

 

「ついに総合問題で企業結合が出るかも・・・!」

 

私は、企業結合はほとんど捨てていたので、総合問題で出題されたら解けない自信がありました。

(そんな自信いらない。)

 

「出たらやばいなあ、でも出ても一問くらいだろうから捨てればいいかなあ」

 

と不安になりながら、試験が始まります。

 

もちろん最初に総合問題に目を通します。

(普段は前から解いていましたが。)

 

「企業結合ない・・・!よっしゃ!!!」

 

企業結合が総合問題で出題されていないことを確認した私はなぜか勝った気分になってテンションが上がりました。

(この「勝った気分」が試験では結構大事。)

 

そして頭に戻って理論問題を解き進めます。

 

理論問題を解き終え、計算問題を解き進めます。

 

見た目からして明らかな捨て問を避けながら、最後まで解き切りました。

 

解いていない問題がありながらも、一旦すべての問題に目を通し、解けそうな問題を解き切った時点で残り20分ほどあったと思います。

 

ここでピンと張っていた緊張の糸がプツンと途切れます。

 

解いていない問題(解けなさそうな問題)を最後に解いて制限時間を迎えましたが、糸が途切れた瞬間が一番開放感に満ちていた気がします。

 

こうしてすべての科目を受験し終わり、ホッと息をつきました。

 

終わった時には、80%くらいは合格しているだろうな、という感覚でした。

 

試験を終えて、友人と居酒屋に行ってお疲れ会をしました。

 

予想以上に解答速報が早く出たので、その居酒屋で自己採点をしました。

 

 

企業法から採点したのですが、

 

企業法が満点・・・!

 

このときは喜びに満ち溢れて笑っていたと思いますが、涙がこぼれ落ちそうでした。

 

 

引き続き自己採点をしていき、結果は総合で406点。81.2%。

 

 

このときはめちゃくちゃ嬉しかったです。本当に本当に泣きそうでした。

 

 

マークミスが怖いなと思いながらも、合格を確信しました。

 

 

この日ほどビールが美味しかった日はないかもしれません。

 

 

その日の夜は、最高の気分で、ぐっすりと眠れました。

合格発表日

試験当日から1ヵ月ちょっと。

 

合格発表の日を迎えます。

 

短答の場合は、すべての科目がマークシート形式なので、選択した答えを控えておけば自己採点が出来ます。

 

なので、合格ボーダーぎりぎりの点数でなければ、マークミスをしていない限り事前に合否がわかります。

 

とは言っても、やはりマークミスは怖い。

 

本番の緊張感の中でどんなミスをしていても正直おかしくはありません。

 

そんな合格発表までの緊張感も楽しみたいなと思った私は、霞が関にある金融庁の掲示板に直接見に行くことにしました。

 

論文式試験の場合はインターネットだと番号のみで掲示板だと氏名も公表されるので、直接金融庁に行く人は多いかと思いますが、短答の場合はどちらにしろ番号のみなので直接行く人はあんまりいないかと思います。。。

 

ちなみに、合格発表の掲示板はこんな感じです。

 

そして、緊張しながら合格発表の9時を迎えます。

 

 

 

あった・・・!!!!

 

 

 

ほとんど合格を確信してはいましたが、自分の番号を見つけたときにはやはり嬉しかったです。

 

 

 

こうして、私の短答式試験は無事終わりを迎えました。

 

ここまで長々と体験記を書いてきましたが、全部読んでくださった方は本当にありがとうございました。

 

私の体験記がどこまで皆さんの参考になるかは分からないですが、少しでも参考に頂ける部分があればありがたいです。

 

振り返ると、やはり短答の壁はとてつもなく厚かったように感じます。

 

いまその壁にぶつかっている人も多くいると思いますが、決して乗り越えられない壁ではありません。

 

諦めずに、続けてみてください。

 

この体験記や私のブログがその原動力になれば嬉しいですし、

 

悩んでしまっているような人がいれば、いつでも私に連絡頂ければと思います。

 

TOPページに連絡先が書いてありますので、遠慮なくご連絡ください。

 

改めて、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

 

また、論文合格体験記でお会いしましょう!!